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足利市立美術館

栃木県の足利市立美術館から、展覧会やイベントの情報などをお知らせします。

「美術館の本棚2015」をご紹介します(その4)

 触れるブック・アート作品の展覧会「美術館の本棚2015」作品紹介の第4回です。
 まずは武田眞由美さんによる、今回の他の作品とは様相が異なる2点の作品《老損》と《ウキウキコーレーシャ》。「老い」をテーマに、それぞれ「老」と「ウキ」という語を含んだ様々なことば遊びをもとにした文と、独特の細かな線のイラストが絡み合って、妙に納得させられるような不思議な快感を感じさせてくれます。

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《老損》というタイトルとローソンの入口の画像を並べた表紙が軽い衝撃を覚えさせます


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同じく「老い」をテーマに寂しさの入り交じった笑いを誘う《ウキウキコーレーシャ》


 次は、今回の中では一番遠方の大分から出品された廣瀬剛さんの《Collage of Words》。3段重ねの木のケースに、4面それぞれにことばが印字された小さな真鍮による直方体の棒がさまざまな長さで入れられており、来場者がそれらを自由に組み合わせて縦に並べ、新しいことばをその場でつくっていくことができる作品です。

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廣瀬剛さんの《Collage of Words》


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真鍮の棒をこのように組み合わせて新しいことばをつくっていきます


 今日最後に紹介するのは写真家・白石ちえこさんの《日光帖》です。19世紀に使われていた方法である「鶏卵紙」を手作りし、銀塩写真のモノクロネガを日光によってプリント制作した作品をもとにインクジェットで出力した写真集で、実際のプリントが小さな額に入れられて1点添えられています。それぞれのプリントは、印象的な黒茶色の中で撮られた対象がひっそりと埋め込まれて呼吸するような、とても静かな緊張感を感じさせてくれます。

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白石ちえこさんの《日光帖》のページ

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実際のプリントが1点添えられています


  1. 2015/05/02(土) 21:16:14|
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