『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」(集英社、1998年)の詩集名は、国文学・民俗学者の折口信夫が壱岐をたびした際に記した散文「雪の島」および、19世紀アメリカの詩人であるエミリー・ディッキンスンの詩作から着想を得ていることが伺えます。この詩集では、「妖精」に「ハングル」というルビを振り、詩のことばに加えて、脚注が数多く付されるなど、その後現在まで続く、ほかには類をみない吉増剛造独特の言語の表記が行われておいます。第49回芸術選奨文部大臣賞(1998年)受賞作です。

『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』』の展示

「木の「妖精」の羽衣が、……」原稿
- 2017/11/16(木) 08:00:03|
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