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足利市立美術館

栃木県の足利市立美術館から、展覧会やイベントの情報などをお知らせします。

良寛について

 展示作品を紹介するシリーズの最終回は良寛です。良寛(1758-1831)は、江戸時代後期の曹洞宗の僧侶、歌人、書家です。生涯寺をもたず、托鉢生活を営み、和歌のほかに漢詩、狂歌、俳句にもすぐれ、書の達人としても知られます。吉増剛造さん、は若き日の岡田隆彦が良寛の書を敬愛していたと発言しており、当時からその書への感応があったことがうかがわれます。
 《今日乞食逢驟雨》は良寛の代表的な名詩であり、この漢詩をもとにした作品が多数遺されていますが、本作品には、規律ある中にも自由闊達とした力強さを持つ良寛独特の筆運びがみられます。また、仏典から引かれ良寛が好んだという詩をもとにした、晩年の作とみられる《あさづくひ》には、字形、強弱などあらゆる要素が絶妙に統制された、書の極致ともいえる表現がなされているといえるでしょう。

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良寛「今日乞食逢驟雨」(左)と「あさづくひ」(右)(良寛記念館蔵)

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今回の展示では吉増剛造「火ノ刺繍」の先に良寛の作品が見える配置をしています




  1. 2017/12/12(火) 07:14:08|
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